マネジメントについての勘違い
選択理論をはじめとする「内的コントロール心理学」では
ヒトの行動は「内側から動機づけられる」としていますが
ヒトの行動は「動機の源は外的なものである」
という勘違いが長年行き渡っていたせいで
いまだにペナルティーを課すマネジメントがあちこちで見られます。
しかし、このやり方は
時にうまく行ったように見える事もあるかもしれませんが
実際にはより問題を複雑にするという点で
あまり実際的ではない方法です。
先週も、とある企業さんで発注ミスがあり
納入業者の機転で大事には至らなかったものの
発注側の責任者がペナルティを恐れてか
受注側に責任があるかのようなやり取りをされていました。
ドラッカーやデミングの分析している通り
トラブルやミスは個人に責任を求めるのではなく
システムの問題と捉えて改善を続ける事で
より上質なものが生み出されるのですが
ペナルティを課す、恐れを用いたマネジメントからは
上質なものは生み出されなくなってしまいます。
こうなってしまうとその先には
業績のシュリンクというマイナスのスパイラルさえあり得ます。
先の企業さんがこれからどうするのか気になるところですが
褒美で釣ったり、恐れを使ったりするマネジメント
いわゆる「ボスマネジメント」から
ヒトの行動の仕組みに基づいた「リードマネジメント」への移行が
今の日本に早急に求められていると実感します。
さて、皆さんの組織では
どんなマネジメント手法が取り入れられているでしょうか?
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