気分のいい時と気分の優れない時、どちらもあって当然なのですが
この差が「激しい」といわれたことはありませんか?
だとすると、場合によっては低血糖症の可能性があるのでご注意を。
低血糖症というのは
私たちの血液中の糖の濃度を示す値が低くなっている状態のことで
これによって脳が誤作動を起こすこともあるのですね。
選択理論/現実療法の集中講座でも
「うつ」やメンタルヘルスに関する問題を抱えている人の中には
この低血糖症の人がいるので
この場合はカウンセリングによる問題解決ではなく
食べるものを変えることで改善が見られる事例として出てきました。
精神的・性格的な問題、人間関係の問題だと捉えていた問題
疲れやすい・集中力がない・イライラが続く・気分が塞ぐ・感情を抑えられないetc.
が、実は食べ物によって脳が誤作動を起こしていたのが原因だった
なぁ〜んてこともあるわけです。
(若者がキレやすい、というのもこれが原因だという学者も)
ではどうしてこういったことが起こるかというと
私たち人間の体の仕組みと密接な関係があります。
血糖値というのは私たちの血中糖度を示す値で
通常、“血糖一定”といって
すい臓から分泌される「インシュリン」によって
空腹時と満腹時のふれ幅が調整されています。
そもそも人間の脳は
「ブドウ糖」だけをエネルギーとして動いているので
食べ物によってこれを補給しなくてはなりません。
この「ブドウ糖」
食べたものに含まれる糖質を分解して作られるのですが
食べているものよく見ると
必要な量を遥かに超えた量の糖質を摂取していることが!
たとえば
パスタとかパンとか白米等精製した穀類を主食でとった後
間食にお菓子とジュースとか、ポテチやフライドポテトとか…
で、こんな風に糖質中心の偏った食事をとると当然ながら
血糖値は急上昇します。
すると体は、急激にあがった血糖値を下げて
エネルギーに変えて各細胞に送るために
インシュリンを
ドバッッッと大量に分泌します。

すると今度はその大量のインシュリンのせいで
血糖値が
キュ〜〜〜〜ンと急降下。

これを受けて体は「オイ、血糖値が足りないゾ!」とか
「脳にエネルギーがいかないゾ」と緊急指令を出します。
(エネルギー不足になるとボーッとして気力もなくなってくる)

こうなると今度はアドレナリンやグルカゴンなどを分泌して
体内に蓄積されている糖分を血液中に出して正常な血糖値にするよう指令を出すので血糖値が上昇し…
と、こんなことを繰り返していると
気分のジェットコースター状態になっちゃうわけです。
おまけにアドレナリンは別名「攻撃ホルモン」とも呼ばれ
気分が高揚し、ときに攻撃的になってしまうという特徴があるんですね〜。
(お腹が空いたときに、イライラしたり、怒りっぽくなるのは
血液中の糖分が足りなくなり、アドレナリンが働きはじめた証拠)
こうして見ると、糖質に偏った(そして他の栄養素の少ない)モノを食べるって
精神面でも身体面でもすごーく負担があるわけです。
でも、こんなヒト見たことありません?
糖質の多い食生活(特にビタミン/ミネラルの少ない偏食傾向)
↓
血糖値の上昇&下降が激しい
↓
気分の浮き沈みが激しい
↓
人から(家族や上司)から注意される
↓
キレやすい
↓
人間関係を良好に保つのが難しくなる
↓
一人でゲーム、ネット、マンガ…
↓
夜更かしする
↓
お腹が減る
↓
夜食にカップ麺
↓
朝、だるくて起きられない
↓
仕事も億劫になる
↓
手軽に済ませられる糖質多い食生活
(カップ麺とかハンバーガーとか)
こんなスパイラルになったらどうなっちゃうんでしょうね(汗)
(このサイクルは選択理論心理学のスーパーヴァイザー
natsuko先生に教えていただきました〜)
ともあれ、心当たりのある人は
まずは食べるものをよ〜く選んでみることをオススメします
