今日はジークムント・フロイト生誕160周年ということで、Googleのロゴが変更されています。
彼は「科学」の定義でいくと微妙ですが。近代心理学の祖としての功績は否定出来ません。
彼の精神分析は今でも広く受け入れられていますが課題も多く
TEDxTalkでも紹介された、この手法が「心の病気」の診断に使われ始めました。
「精神病を”会話”で診断するなんてもう古い!」 83,000個の脳をスキャンしてわかった、精神病の正体
(日本語字幕はないので、ログミーの
こちらもご参照ください。)
日本でもつい数年前からCTスキャンによる診断が公式に導入されています。
しかし、ここで気になるのは「症状から病気を診断する」ということ。
以前も書きましたが世界的な精神科医であるウィリアム・グラッサー博士は「うつ」について
「私たちが落ち込みを選択するときに、セロトニンが減少することは正常な生理反応である」
と仰っています。(「グラッサー博士の選択理論」)
症状の改善も重要かもしれませんが、症状の元になったものを改善しないで対処療法だけ行っても
果たして「解決」と呼べるのかが疑問だと思いませんか?
選択理論と現実療法はその点にスポットを当てているので
グラッサー博士曰く「精神面の公衆衛生」であり、そもそも問題が重症化するのを防いでくれる上に
適応できるシーンが広いのですね。
「人間関係」「セルフコントロール」について、選択理論がもっと社会に取り入れられたらいいな、と思った次第です。